寺社・史跡

興禅院(川口市安行領家)

連休初日の9月19日、母を連れて彼岸花を見に川口市の興禅院へ。 西川口駅で降りバスで30分ほど揺られて到着。(バス車中では酷い客がいて運転手さんが大変そうだった) 天文十五年(1546年)創建。そう広くはない境内に、やはり彼岸花を見にいらした観光…

紀州神社考 -王子権現との関連において-(著:倉木常夫)

承前1・承前2で取り上げた、紀州神社についての考察。 東京都北区立郷土資料館調査報告第12号。北区文化財調査員の倉木常夫さんの研究。30ページにも満たない小冊子だけれども、地元の歴史に興味がある人間にとってはなかなか面白い。 さて、著者は新…

紀州神社(北区豊島七丁目)

6/27(随分前だ!)、最寄りの神社である紀州神社へお参りに。 東京都神社庁によると、 鎌倉時代後期、紀州和歌山にある伊太木曽神社を、同村に勧請したのがはじまりであり、水の神様として知られている。 とのこと。 ご祭神は五十猛命(イソタケル)、大屋…

紀州神社・補筆(北区豊島七丁目)

紀州神社について、ちょっと補筆。 新編武蔵風土記稿(新編武蔵國風土記稿とも)の豊嶋村の項には下記のようにある。原文はセンテンスごとに"。"で区切られているが、読みやすいように句読点を適宜追加変更してある。 紀州明神社 村の鎮守なり。祭神は素盞嗚…

その7 尾張殿鷹場境石(川越市松江町)

尾崎古美術店さんの店先に建てられている、尾張徳川家の鷹場の境を標した境石。(尾張殿鷹場でググると、練馬区や三鷹市などにも複数現存しているらしい) 『従是南西北尾張殿鷹場』と刻まれているが、維新後は他の用途に転用されたらしく窪みが刻みつけられ…

その5 薬師神社(埼玉県川越市幸町)

時の鐘の足元にある小さな神社。 元は瑞光山医王院常蓮寺というお寺で、明治の神仏分離によって薬師神社となったとのこと。 眼病平癒の霊験あらたかとのことなので、いつか母と川越観光する時には足を伸ばそう。 (イチ)

その6 熊野神社(埼玉県川越市連雀町)

熊野神社へお参り。 天正十八年(1590年)に蓮馨寺二世然誉文応僧正が紀州熊野より勧進したのが始まりとのこと。辨天社や秋葉社、稲荷社などの末社があるが、新編武蔵風土記稿には全て蓮馨寺境内に描かれているそうで、やはり神仏分離によって蓮馨寺と別…

その4 蓮馨寺(埼玉県川越市連雀町)

浄土宗蓮馨寺(れんけいじ)。天文十八年(1549年)に川越城主大道寺政繁の母・蓮馨が創建したとありますが、他のウェブサイトによると、政繁が亡くなった母・蓮馨の供養のため創建したとあり、どちらが正しいかはよく解りません。 明治26年の川越大火…

飛鳥山公園

飛鳥山の紫陽花、旧古河庭園の薔薇を見た後、再び飛鳥山公園へ。 飛鳥山といえば吉宗公以来の桜の名所。 寛政十一年(1799年)の古地図にも、滝野川のそばに「あすか山 さくらの名所」と書かれ、桜の絵が描かれている。 吉宗が桜の苗を植えたのが享保五年(1…

庚申塔(東京都北区王子)

王子駅近く、石神井川沿いに残る庚申塔(庚申塚)。3つに割れ損傷が激しいが、花が絶えず大事にされていることがわかる。 側面が見えないため建立の時期は解らない。王子村の庚申講中が建てた庚申塚は金輪寺に移設されているそうだが、これも同じ講中が建て…

近藤勇と新撰組隊士供養塔(東京都北区滝野川)

どうやら5/24には新撰組祭りなるイベントが行われたらしい。僕た訪れた5/23には白いステージと横断幕と幟だけが駅前の広場にあった。 駅前広場に面した近藤勇と新撰組隊士供養塔。 大久保大和こと近藤勇は慶応四年四月二十五日にかつて板橋駅北側一帯にあっ…

補筆・装束稲荷神社(東京都北区王子)

先日のエントリの補筆。 Google Earthで見られる寛政十一年(1799年)永壽堂の古地図を見ていたら、装束榎がきちんと載っていた。 ちょっと読みづらいが、現存する「○○じこんけん」(王子神社)、「わうじいなり」(王子稲荷神社)、「へつとう きんりんじ」…

花園神社(東京都新宿区新宿)

4/26のフリマの帰り、新宿の雑踏を抜けて花園神社へお参り。 ご祭神は倉稲魂命・日本武尊・受持神。 これだけ有名な神社であるにもかかわらず、wikipediaや公式サイトによると創建が1590年の徳川家康入府以前としか解っていないというのが意外。 もともとは…

装束稲荷神社(東京都北区王子)

王子駅前ほど近く、北本通りから道一本入ったところにある装束稲荷神社。 かつて毎年大晦日になると、初詣のために関八州の狐がこぞって王子稲荷神社へ集まったと言われていますが、その際近くの榎の大木の根元で装束を整えていったのだとか。その姿は歌川広…

赤羽八幡神社(東京都北区赤羽)

赤羽駅からほど近い赤羽八幡神社。良く近くを通るのですが、山を貫く新幹線のそばに立つ鳥居とモーレツな坂道がいつも気になっていたのでした。 左に見えるのは通称師団坂。工兵坂とも呼ばれ、赤羽が陸軍の街であった事を思い出させてくれます。 右に曲がっ…

下道地蔵尊(東京都北区豊島)

西福寺と同じく東京都北区豊島の下道地蔵尊。やはりかつてこの地を治めた豊島氏と所縁があるそうなのだけれど、詳しいことはよく解らない。 お地蔵さんは古いものでは享保年間のものもあり、日頃から綺麗に掃除されているらしくお地蔵さんたちも気持ちよさそ…

西福寺(東京都北区豊島)

王子で用事を済ませた後、自転車で散歩がてらハギの実家近くのお寺西福寺へ。 真言宗豊山派のお寺で山号は三縁山。六阿弥陀第一番として知られ、現在の北区・足立区・江東区に散在する他の5山とあわせて、江戸時代には六阿弥陀参りの参拝客でにぎわったのだ…