興禅院(川口市安行領家)

連休初日の9月19日、母を連れて彼岸花を見に川口市の興禅院へ。
西川口駅で降りバスで30分ほど揺られて到着。(バス車中では酷い客がいて運転手さんが大変そうだった)



天文十五年(1546年)創建。そう広くはない境内に、やはり彼岸花を見にいらした観光客がちらほら。



やはりこういうものに目が行ってしまう。
普門品供養塔とは妙法蓮華経観世音菩薩普門品を一定数読経した記念に建てるものだそうで、村落など共同体の安泰を願う意味合いが強いそうだ。



"灵位"とは位牌の意味。このお寺の僧の墓標だろうか。観音様が彫られている。
元禄九年(1696年)と彫られている。



彫られているのは弥勒菩薩でしょうか。寛保四年(1744年)。



法華経一字一石書写供養之墓。貞享二年(1685年)のもの。一字一石とは法華経を一つの石に一字ずつ書いて供養すること。この供養塔の古さと大きさに驚いたのですが、それだけこのお寺に力があったということなのでしょうね。
確か寛政・天保の改革によって、こうした石碑・石仏の大きさが規制されたはず・・・なのだけど、ちょっと資料が見当たらない(汗)



ひとつひとつに歴史が感じられる。




彼岸花巾着田を見てしまうとちょっと物足りないかも知れないけれど、これはこれで鄙びた雰囲気で趣がある。



お寺の近くにあった庚申塔。磨滅してしまっていて三猿以外は読み取ることができないが、付近の方に大事にされているようだ。


イチ