その7 鴨川〜建仁寺

錦市場を後にして、鴨川を渡る。



左に見えるのが有名な南座。鴨川沿いに等間隔でカップルが座りのんびりしているのが見える。京都で時間が余ったらぜひああやってゆっくりしたいとも思うのだけれど、観光で京都を訪れて「時間が余る」なんてことはちょっと考えられそうにない。


いわゆる祇園を歩くのはもしかすると初めてかもしれない。花見小路通の両側には茶屋や料理屋が並び、かつての花街の賑わいの一片を見せてくれる。夜に歩くとまた雰囲気が違うのだろう。
この通りの突き当たりに建仁寺があるのだが、その左手にJRAの場外馬券売り場があるのは何故なんだろう?周囲の落ち着いた雰囲気からはかけ離れていて、ちょっと悪い冗談のようだ。



本坊。



俵屋宗達風神雷神図(複製)。



潮音庭。
ここ建仁寺には毛利の外交僧であった恵瓊の首塚があるらしい。慶長五年(1600年)、関ヶ原の戦いで敗れた恵瓊は六条河原にて斬首され梟首された。その後所縁のあった建仁寺の僧たちが首を拾いここに葬ったのだという。
見取り図によれば首塚はこの左手にあるらしく、事前に知っていたらと少し悔やまれる。



右が僕。手前は一緒に彦根城天守閣を攻略したキャリーバッグ。




○△□の庭。○と□はよくわかるのだけど、どれが△に当たるのかが解りづらく、ちょっと△っぷりが足らないような気がした。
こうした遊び心(と傍から見えるもの)は、禅宗ならではなのかも知れない。



方丈より大雄苑を眺める。この方丈という建物は、慶長四年(1599年)に恵瓊が安芸の安国寺より移築したものなのだという。



法堂の天井に描かれた双龍図。新しいものだけど、天井いっぱいに描かれた龍が視界いっぱいに迫って来るその迫力は圧巻。


イチ