その6 錦市場
予定よりも遅くに起床した僕らは、昨夜のモノポリー大会を少し後悔しつつ電車に乗り四条駅へ。目的地は、京都の台所錦市場。
友人によるとこれでも空いているほうなのだとか。ちょっと安っぽい色合いのアーケードの下に、向かいの店までぴょんと一跳びに渡れそうな幅の通りが続いている。賑やかで心地の良い狭さ。
通りの端で集合することだけを決め、後はばらばらになったり集まったりを繰り返しながら、ぶらぶら。
僕がハギと饅頭か何かを見ながら何かを話していると、昨夜の新郎がビールを一缶ずつ配ってくれた。これで買い食いや試食をしつつ一杯やろうという。朝から素敵過ぎる。
鰻の肝や豆乳ドーナツやアンパンを食べながら、出汁巻き卵、野村佃煮のちりめん山椒、紫ずきん(京枝豆)などを買い、通りの終着・錦天満宮に着いたころにはお昼を回っていた。
(イチ)