鎌倉旅行その4 鎌倉国宝館

前後してしまったが、鎌倉宮の前に鎌倉国宝館の特別展「鎌倉の精華」を観た。


どれも素晴らしいものばかりなのに、その素晴らしさを言葉で表せないのが惜しいなあ・・・

中でも国宝の籬菊螺鈿蒔絵硯箱の美しさといったら!後で調べたところによると、なんでもかつては同趣向・手法の手箱も存在していたそうなのだが、明治6年のヴィーン万国博覧会へ出品するために乗せていた船が、伊豆沖で座礁沈没してしまったために失われたのだとか。なんたる!

彫刻では初江王坐像が印象的で、目線を合わせると思わずすくみあがってしまうような迫力。
水月観音菩薩坐像は打って変わって大変優美で女性的。それもそのはず、永く尼寺に安置されていたもので、水面に映った月を愛でる観音さまを題材としたもの。

図録が欲しかったけど、特別展も終了間際だったためすでに完売。残念。

イチ