イリアス(伝ホメロス 訳:松平千秋)岩波文庫

イリアス〈上〉 (岩波文庫)

イリアス〈上〉 (岩波文庫)

イリアス〈下〉 (岩波文庫)

イリアス〈下〉 (岩波文庫)

随分前(夏前?)に読了したのだけど、記事を書きかけのまま放置してました。

ホメロス作と言われる壮大な叙事詩イリアス。独特の語り口や登場人物の多さ(しかもその多くが登場した次の行には英雄達に倒されてしまう)にさえ慣れてしまえば、寝不足な日々が続いてしまいます。
(そういえば、先日訳者の松平千秋さんが亡くなりましたね。合掌)

ところで、この世界をコンピューターゲームにしたら面白そうなんだけど、どうでしょ。だいぶマニアックになりそうだけど。
プレイヤーは数多い英雄の中からキャラクターを選択し、史実通りにアカイア勢を勝利に導くか、トロイア勢で歴史を変えることを目指す。各々の名前の前に「大音声の誉れ高き」とか「神に見まごう」とか「俊足の」という称号が付いていて、それぞの特質を生かした戦いをすることができる。

気まぐれな神々に祈ったりお供え物をしたりすると、遠矢のアポロンが相手の矢をはじいてくれたり、軍神アレスあたりが力を貸してくれたり。不幸にして味方の英雄が倒されてしまった場合、敵に武器や防具を奪われてしまったり、遺体を傷つけられたりしてしまうと士気にかかわるので、全力で守らなければならないとか。
敵から奪った武具を身に着ける際には、そのアイテムが自分の出自に相応しいものかを見極めなくてはならない。ヘパイストスの手による武具などは、神の血が流れていないヘクトルのような英雄が身に着けてしまうと神々から顰蹙を受けてしまい、命取りになりかねないので要注意。そのほか、軍議の場で大喧嘩して味方の武将が参戦してくれなくなるイベントも。

クリア後は神々を選択してプレイするオリンポスモードも完備。天変地異を起こしたり、英雄達に力を授けたり・・・って、これまんまポピュラスですか?

イチ