ナクソス・ミュージック・ライブラリーに入会した

最近あちこちのクラシカル・ミュージック系ブログで話題のナクソス・ミュージック・ライブラリーへ入会した。


ここ数年、以前の自分からは考えられないほど音楽から離れた生活をしていた。それでも音楽関連の本やブログを読んだりはしていたし、脳内で音楽を再生(笑)したりしていたので、音楽を聴いたつもりになっていただけなのかも知れない。
結婚後の転居に伴い段ボールに詰め込んだCDやLPたちを何年もそのままにしていたのだが、一昨年春の引っ越しと昨年初めの本棚作成をきっかけに少しずつ荷を解き、本棚に並べつつ気が向いた時に1枚、また1枚と再生させるにつれ、音楽を聴きたいという気分がわずかながらに復活してきたような気がする。それでも「聴きたいCDを棚から出してきて集中して聴く」というのがちょっと難しくて、ネット中のBGMとして『ながら聴き』をしている状況だ。


ナクソス・ミュージック・ライブラリーは、廉価マイナー・レーベルの雄として知られたナクソスが立ち上げた有料音楽配信サービスで、自社音源のみならず北欧系や現代物に強いBISやSimax、ドイツのCapriccio、カナダのCBC、イギリス物では右に出るもののないChandos、マイナーな作曲家や作品に光を当て続けているCPO、ドイツの南西ドイツ放送局との共同製作が魅力的なHännslerやProfil、ハンガリーのHungaroton、ヒストリカルな録音を数多くリリースしているMusic&Arts、アメリカのVoxやVanguard、スイスのTudor、ドイツの現代音楽に非常に強いWergoなどなど様々な魅力的なレーベルが参加し、最近では東独の音源を多数所有するBerlin Classicsまで参加するなどその勢いは止まるところを知らない。


すでに膨大なタイトルが公開され、加えて毎日数十タイトルがラインナップに加わっており、ちょっと意味は違うが「生は短し芸術は長し」という状態。


数少ない問題の一つが、再生の際に生じるトラック間の空白か。曲間だったり楽章間の音符のないところのトラックの切れ目であれば良いのだが、例えば春の祭典などのような曲の場合、場面場面にトラックの区切りが作られているとその度に音楽が中断され、全く興を殺がれてしまうことになりかねない。この点は今後是非とも改善を望みたいところだ。


上記のような欠点があるにしろ、現在のナクソス・ミュージック・ライブラリーの参加レーベルやアーティスト、未知の作曲家に少しでも興味がある方、またはクラシック音楽には興味があるけれどどんなCDを買ったらよいか分からないという方は、まず試聴だけでもお勧めしたい。月額1800円で汲めども尽きせぬ膨大な音楽の大海が待っていますよ!


イチ